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花月が膠で覆われた半透明のキャンバスの支持体を使い始めたのは、コロナウイルスによる緊急自体宣言下で半年間鹿児島県の実家に留まっていたことに起因する。彼は当時、毎日散歩をしていた。散策コースからは桜島が見えて、火山灰やPM2.5、外気の影響を受け、毎日見え方が違っていた。この同じ景色の微細な変化に半年間向きあったことが、彼の周りの環境に左右されやすい絵画を制作するきっかけとなった。 花月の制作は実験と観察の連続である。制作環境の気候条件によって失敗、成功が左右されされやすく、予測が立たないことも多い。同じ部屋の中でも風の通り具合で出来上がりが変わってしまう。結果だけが発信される現代社会の中で、微細な変化の機微を観察・鑑賞しようとする。