昨年秋より始動したルーニィ新企画“HUGL”(以下ハグル)より、2026年3月下旬から 9月にかけて、取り扱い作家を紹介する展覧会をリコメンドウォールにて開催中、今回が最後のご紹介作家となります。 黒田氏は、都市に生息するカラスをモチーフとした写真作品を長く制作されています。 デジタルカラー・モノクロフィルム作品それぞれを対になる形で制作をしており、今回は新作を交えたカラー作品を展示いたします。 彼の作品では、混沌とした都市に浮かび上がるカラスの“影”としての存在感がより際立ち、流れるような写真群からは彼らが生きている場所やそれを作り出した私たち人間の存在について考える端緒を開かせます。 また、黒田氏の魅力は作品だけでなく“手製本の写真集”にもご注目いただきたいです。 今回の展示ではその手製本の写真集を販売いたします。販売タイトルは「二九九九」「ジゲン」の2作で、今回はリコメンド展特別バージョンとして、作家在廊時のみ「二九九九」をご購入の方には、本の表紙と和綴じの糸の色をカスタマイズができます!お選びいただいた色で、目の前で作家が製本し、お渡しいたします。 表紙の色によって作品に対するイメージも変わり、見る時々によって様々な表情が楽しめるのは手製本ならではです。黒田氏の遊び心を感じられる一冊、お手にとってご覧いただけると幸いです。 それは一羽の鳥であり、街に落ちた影であり、あるいはまだ名前のついていない何かの痕跡かもしれない。 写真は、目の前に存在した事実を記録すると同時に、そのフレームの外側へと思考や想像を広げることのできるメディアでもある。 だからこそ、一枚の写真には見る人それぞれの「想像の余地」が存在している。 実在する鳥でありながら、見る人によっては不吉な象徴となり、都市に潜む生命となり、あるいは説明できない違和感そのものとして立ち現れる。 そこに写っているものが現実なのか、それとも見る人が生み出した物語なのか。 写真は答えを提示するものではなく、見る人の内側に新たな物語を生み出す装置なのだと思う。 『RAVEN BLACK 』は、都市に潜む黒を手掛かりに、写真から広がる想像の可能性を探る試みである。
館の公式サイトの紹介文を、そのまま載せています。 出典で読む ↗
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