
1981年東京都生まれ。同地在住。 淺井は、土、水、マスキングテープなど身近な素材を用い、あらゆる場所に奔放に絵を描き続ける。旅のチケットやコースターの裏に描かれた小さなドローイングから、室内を覆い尽くすような巨大壁画まで、作品を受け止める場所や環境にしなやかに呼応するように、その作品のスケールは様々だ。 尽きることなく生み出される、植物、動物、人間、また動植物と人間のハイブリッドを思わせる神話的なイメージなどの根源的なモチーフが画面に隙間なく配置され、大きな生き物の中に入れ子状に小さな動植物が現れるなど、ミクロの中にマクロが存在する生態系を表しているようだ。 淺井の作品は、主に、各地で採取した土と水で描く「泥絵」シリーズ、アスファルト道路に用いられる熱溶着式路面標示シートをバーナーで焼き付けて描く「白線」シリーズ、マスキングテープに耐水性マーカーで描く「マスキングプラント」シリーズの三つに分類され、アトリエでの個人の制作にとどまらず、屋外の大規模なプロジェクトでは、友人やボランティアなど第三者との共同作業を交えながら制作する。変化を受け入れながら成長を楽しむように作られていくその過程は、都市に不足し必要とされる「野生」を植え付けていくかのごとくダイナミックに展開される。 主な個展に、「淺井裕介展 星屑の子どもたち」(金津創作の森美術館、2024年)、「横浜美術館 新収蔵作品特別展示 淺井裕介《八百万の森へ》」(横浜美術館、2024年)、「淺井裕介―絵の種 土の旅」(箱根彫刻の森美術館、2015-2016年)、「yamatane」(Rice University Art Gallery、ヒューストン、2014年)など。また、「積層する時間:この世界を描くこと」(金沢21世紀美術館、2025年)、「開館30周年記念 MOTコレクション 9つのプロフィール 1935→2025」(東京都現代美術館、2025年)、「岡本太郎に挑む 淺井裕介・福田美蘭」(川崎市岡本太郎美術館、神奈川、2024年)、「A Spirit of Gift, A Place of Sharing」(ハンコック・シェーカー・ビレッジ、マサチューセッツ、2022年)、「芸術在樵山—広東南海大地の芸術祭」(平沙島、広東、2022年)、「生命の庭」(東京都庭園美術館、2020-2021年)、「Shanghai Urban Space Art Season 2019」(上海)、「Reborn-Art Festival 2019」(石巻)、「武隆ランバ国際大地芸術祭2019」(重慶)、「横浜美術館30周年記念 アートと人と、美術館」(横浜美術館、2019年)、「生きとし生けるもの」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、2016年)、「飛生芸術祭」(北海道、2015-2019年)、「瀬戸内国際芸術祭」(2013-2019年)、「越後妻有アートトリエンナーレ2015」、「ウォールアートフェスティバル」(インド、猪苗代、2010-2019年)など、国内外のアートプロジェクトや展示に多数参加している。 2019年、横浜文化賞 文化・芸術奨励賞を受賞。 パブリックコレクション 愛知県美術館、愛知 大原美術館、岡山 川崎市 岡本太郎美術館、神奈川 熊本市現代美術館、熊本 高松市美術館、香川 つなぎ美術館、熊本 東京都現代美術館、東京 富山県美術館、富山 福岡アジア美術館、福岡 山梨県立美術館、山梨 横浜美術館、神奈川 KURKKU FIELDS、千葉 社会医療法人あさかホスピタル、福島 モンブラン、東京 JAPIGOZZIコレクション 高橋龍太郎コレクション タグチアートコレクション 宮津大輔コレクション