
今回はギター独奏による新曲初演を 13曲用意しています。もちろん、奏者にとってはチャレンジングなプログラムになるでしょう。しかし、作曲者からしても、この楽器の表現力の可能性を探究する目的で集中的に取り組んだ作品集であり、野心的なプロジェクトの第一歩となることを期待しています。また、縣による展示作品においては、発音後常に減衰し続ける撥弦楽器の音の特性のような物理的事象に焦点を当てています。 ※お申込受付は先着順とし、定員になり次第締め切りとさせていただきます。 かつてはリュートやチェンバロといった優雅で繊細な響きが楽しめる、弦をはじいて音を鳴らす楽器、撥弦楽器が好んで用いられた時代がありました。しかし、より大きな音量で派手な演奏が求められるようになり、これらの楽器は姿を消してしまいます。さらにその後、近代になり改良が進んだギターやハープがコンサートで使用されるようになるのですが、しかしそれらは歴史が浅いだけに、いまだにクラシック音楽では主流から外れているように思えます。それは言い換えれば、撥弦楽器においてはレパートリーの開拓の余地が大いにあるということであり、そして今回の演奏会ではギター独奏による多彩な表現の可能性と独自の様式美の探究を目的として取り組んだ作品集を用意致しました。なお、同時に行われる写真家による作品展示においては、撥弦楽器の特性である発音後、常に減衰し続けるという物理的事象に焦点をあてた内容となります。作曲家と写真家からなるsonraの作品展、加えて、様々な地域と時代の音楽に深い知見を持つギター奏者が全曲初演のプログラムに挑みます。異なる個性の響き合う空間となるでしょう。是非、足をお運びください。お待ちしております。 古代の音楽と現代の即興表現を探究するギタリスト。イスラエルで生まれ、幼少期よりギリシャ、メキシコ、エルサルバドルなどで多様な音楽に触れる。マイアミ大学でRené González氏に師事、クラシックギター科修士課程修了。クラシックギターの奏法、地中海の音楽、即興演奏、古代ギリシャ、平安時代の音楽文化、実験的なサウンドを取り入れた音楽活動を行っている。 二橋潤一氏に師事し作曲を学び始める。その後スイスに渡り、ジュネーヴ音楽院では Eric Gaudibert 氏に師事。また、現代音楽の創作と並行して古楽の分野における音楽理論にも強い関心を示し、Jean-Yves Haymoz 氏、Xavier Bouvier 氏から特別に指導を受ける。Prix du Conseil d’État de Genève受賞。近年はアートギャラリーなどで自身の新作のみによって構成される演奏会を定期的に開催している。 写真家。2008年ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション写真科卒業。理系とは縁遠く育ちながら、ある時期から自然現象の構造に強く惹かれるようになり、近年はその観察と翻訳を制作の主題としている。作曲家・海老原太とのアートユニット「sonra」では、音楽と写真・インスタレーションを同一の思考から生み出す実践を展開。
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