
この度、iwao galleryでは萬田康文写真展「少しだけ前のこと」を開催いたします。 〝光を味わう〟--料理人としての鋭敏な感性を持つ萬田ならではの言葉。彼が捉える光は、決して分かりやすいものではない。雨や霧、雪、川の流れや木々の揺れ、雲の動き、闇から明け方へ、日が昇り、季節が変わる。それらが織りなす微細な表情や、移ろうものの中に潜む陰影にこそ、萬田は深く惹き寄せられていく。新しい地での非日常がやがて日常へと覆い尽くされてしまう前に、まだ自身の意識すら追いついていない静けさの中で、カメラを通して素直にすくい取っていく。 本展では、新しい地に移り住んでから撮影したモノクローム作品を展示いたします。そこにある光と影を見つめる眼差しの鮮度。写真家・萬田康文が見つめた、まだ少しだけ新しい風景。その光を味わっていただければと思います。是非、この機会にご高覧ください。 旅と写真の相性の良さは、多くの写真家たちの作品で証明されている。 目の前の光、事物、空気、初見、未知。常に鮮度の高い光景が目の前に現れる。 見、触れ、嗅ぎ、吸い、食べ、言葉を交わす。非日常性に好奇心が働きやすくなる。 旅は移動でもある。体と脳も移動する。必然的に私たちの感覚はいつもより少し注意深くなる。 そこに何か特別なものを見出し、写真や動画や言葉等に残したいと思う。動機。 私は2024年3月、25年住んだ東京を離れ、毎年旅で訪れていた北海道に移住した。 自分のやるべき事がわかったので、それに見合った背景を探すだけだと思ったからだ。 これまでと全く違う環境に身を置く。その中で大体において、眼差しの向こうに美しいものがある。 ハッとしたりグッときたりの連続。ささやかなものに、まだまだはしゃげる自分がいる。 とはいえ、どれだけの時間がかかるかはわからないが、非日常はいつか日常に覆われてゆく。 塗りつぶされる前にしか見れない光景。それをただただ素直に写真にする。難しくしないこと。 20歳の頃、初めてバックパックを担いで海外旅行をした時のような気持ちで世界を見たい。
11月19日から
行きたいに入れると、会期が始まる前にお知らせします
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