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津田は、子供や建物といった身近な風景をモチーフに、パステルや木炭、アクリルガッシュを用いモノクロを基調とした世界を描いている作家です。 学生時代からメモ帳やスケッチブックに絵を描き留めていた彼は、新聞社に就職し整理記者という仕事の傍ら、記事の挿絵などを描くようになります。その後離職し、絵を描く気力を失い鬱々とした日々を過ごしていた時に、ふと自分の子供の絵を残しておきたいという思いにかられ、息子の横顔を描いた事がきっかけとなり、それまで描けなかったことが嘘のように毎日絵を描くようになりました。その初期衝動を大切にし保つことが今も絵を描く上での重要な原動力となっています。 彼の絵に度々登場する子供たちは、薄暗い路地をトボトボと歩いていたり、無機質な建物の傍に佇んでいたりと少し寂しそうでありながら、不思議なユーモラスさも持ち合わせています。彼らのその存在感によって鑑賞者は想像力を掻き立てられ、かつて行ったことがあるような、どこか懐かしくもある世界に引き込まれます。 本展では、これまで描いてきた落書きや、ベニヤ板を支持体にしたペインティング作品が並びます。 人が時代を見る目はそれぞれですが、僕にとっては明るいものではありません。それをそのまま描くか、希望として子どもという象徴を埋め込むか、その二通りが僕の絵です。
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