
米田拓朗はこれまで「石の国」と題した展覧会のほか、丸い石ばかりを祀る山梨県の丸石神信仰に取材した出版物『丸石拾遺集|Maruisihigami』を刊行するなど、石を主題とした作品を継続して発表しています。 本展をはじめ、米田が繰り返し注目しているのは、波が打ち寄せる海辺や草花が生い茂る河原、手入れが行き届いた民家の庭先などにある、日常的には風景の中心を占めることのない、変哲のない石です。 いずれの石も、その凹凸のある歪な形状、鋭く欠け落ちた断面、あるいは摩耗によって滑らかになった表面にさえ、途方もない時間の経過が折り重なるようにして刻まれていますが、どこから流れてきたのか、そしてどのようにして今ある形になったのか、その内実を外から推し量ることはできません。 人間的な尺度では汲み尽くせない時間の厚みを一挙に現わす石は、過去あるいは未来から唐突に目の前に届いたかのように、風景を穿つ静けさを湛えています。 たとえそこが特筆されるべき場所ではなく、顕彰されるような特性を持たない石であったとしても、個々の石それぞれの、一様ではない時間と存在に敬意を表すること。「Monuments」は米田にとって、一個の塊として石ひとつひとつがそこに位置することを記念して立てる、ささやかな「碑(monument)」として捉えられています。 【同時開催】 Keizo Kitajima/北島敬三「PORTRAITS-K」
館の公式サイトの紹介文を、そのまま載せています。 出典で読む ↗
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