
KEN NAKAHASHIでは2019年10月8日(火)から10月26日(土)まで、原田裕規による個展「One Million Seeings」を開催いたします。 原田裕規は、人々が見過ごしがちなモチーフに焦点を当て、挑発的な問題を提起するプロジェクトで知られる美術家です。バブル期に一斉を風靡したクリスチャン・ラッセンや、心霊写真をテーマにしたプロジェクトを2012年から展開し、数々の展覧会や書籍を発表するなど、注目を集めてきました。 KEN NAKAHASHIでの初となる本展は、心霊写真のプロジェクトから発展させた、原田にとっては初めての試みとなる映像作品とデジタルコラージュで構成されます。 新作の映像作品は、「見届けること」や「意味を与えること」を念頭に、搬入期間中のギャラリーで十数時間にわたり観客不在のパフォーマンスを行い、その様子をノンストップで記録し作品化するものです。 制作の背景には、原田がここ近年、個人的にも社会的にも、不条理な人間の憎悪、暴力、嫉妬などの感情を体験/目撃してきたことがあります。 合理的な解釈を見出すことすら難しい、理解不能な悪意に見舞われたとき、私たちはつい言葉を失ってしまいがちです。しかし原田は、「ある出来事について語る言葉が奪われてしまったときにこそ、その出来事をできるだけ長く『ただ見る』ことによって、新しい意味や存在理由を組み立て直すことができるのではないか」と語ります。 さらに映像とあわせて、2019年から制作が始められたデジタルコラージュの新シリーズも展示される予定です。 原田裕規は、1989年山口県生まれ。2016年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了。2017年には文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてニュージャージーに滞在。ラッセンや心霊写真など、社会の中で取るに足らないとされているにもかかわらず、広く認知されているモチーフを取り上げ、挑発的な問題を提起する作品で知られています。2019年には、丸木位里・俊夫妻が共同制作した《原爆の図》が常設設置されている原爆の図 丸木美術館で個展「写真の壁:Photography Wall」を開催しました。 25日(金)–26日(土)Time Zone 1–3(*24時間特別上映会)
終了
この展覧会の記事・批評をご存じでしたら、+ メディアを追加