
画像:THE TERMINAL KYOTO ザ・ターミナル京都 ↗
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お二人とも、元々は室内での展示を多く経験され、その後、野外の広い空間へと活動の場を広げてこられた作家です。 今回の展示では、そんなお二人が「この町家だからこそ」という場所に、主に同じ素材を使った作品を展示いただきました。 30年ほどのお付き合いがあるというお二人ですが、二人展は今回が初めてとのこと。 作品のこと、町家という空間のこと、そして長く一緒に制作を続けてきたお互いのことについて、お話を伺いました。 野外の広い空間とは違って、町家という小さな箱に展示していただきました。 自分の作品がこんな風に見えるのか!?と、意外に感じられた作品はありましたか えっとね、表の作品なんですけど(土間)、あれが5時になると西日が入って全く違う雰囲気になるというのが一番驚きかなー。 そこが僕の中でもコントロールできてなかった点で、面白いところがあったなって思いましたね。 僕の本家というか本籍が、この2つ3つ向こうの通りなんですよ。 だからこの町家みたいな感じが子供の頃そのままの風景なので、そこに作品をイストールするっていうことが、意外とどんな風に見えるのかな?ていうのを見てみたかったところで。 だからこの空間ありきでお話しを受けたかな。例えばホワイトキュームだったら、今回はしてないかなぁ。という印象を持ってますね。 素材はステンレスが中心だと思うんですけども、どういった魅力を感じていますか? 特にそこにこだわりは持ってない。ただ「映る」ということに対して、非常に魅力を感じているので、映るってことは景色が中に入っていく、そこが魅力かなって。 だから余計にこの町家という空間が、魅力を良くなっていくんじゃないかなって。 昔、ここでお花の展示をやっておられましたよね。何度か来させてもらってて、この空間を歩くだけで面白いっていう、その中に作品があったらもっと面白いんじゃないかなって。新しいワクワク感みたいなのが魅力かなって感じましたね。 お2人ともがお互いのことを「相棒」と呼ばれてるのを耳にします。 お互いの作品をどんなふうに感じてらっしゃいますか。自分の作品にはない魅力を持ってるとか。 もちろん物を作る姿勢っていうのとか、それも彼ありきで見てるので、彼の人柄も入っちゃうから、作品だけを見ると、やっぱりそうやなぁ…。そんなイメージはないですねぇ。 もう僕は50なんで、20代前半やから30年間くらいの付き合いやね。 増野さんは、あえて作品の説明を表記せずに自由に感じて下さいというスタイルですよね。 茶室の作品はタイトルが「ダビンチが見たリンゴ」。実は制作時には、重力とか科学的なコンセプトがあるのでは?と思ってるんですよ。 実は逆なんですよね。逆にストーリーを後からくっつけちゃってるんですよね。 この形が出来上がってきて、ここなんか寂しいぞ。でアトリアの中を見渡したときにリンゴが転がってたっていう。 元々はあそこにガチャガチャのケースを入れて、そこの中にいろいろ小物的なことを頭の中で浮かんでたんだけれど、くどすぎるなー。 そういう意味では佐野と違って、僕はビジュアル重視というか、デザイン的な美くしさを求めるので、その時にガチャガチャのケースはうるさすぎると思ってリンゴのせたときに、この球体との繋がりからいくと「ああ!」って言うね(笑) ちょっとそれで物語を作ってみてもいいかなって、今はそういう感じですね。 ダビンチが見たシリーズでやってみても面白いかもって、その展開を考えていけるんですけどね。 他の人はそういったところをしっかり構築して作られると思うんだけど、わりと僕は形の美しさから入っていくんで、出来上がってきたものにエッセンスを入れて世に出すという。 坪庭の作品、ピュアな心じゃないとあんなに優しい発想は生まれないと思ってしまいました。 今回の展示に向けて何点か作品をつくって頂きましたが(坪庭、奥庭、一階床の間、二階和室)下見に来られて生まれたインスピレーションとは? こういった町家は一個づつに意味がある空間だと思うので、坪庭もそうですし、奥庭もそうですし。 目的があって作られた空間なので、そこを変えないように。まったく違う空間にならないようにをまず心がけました。 作品を置くことで逆にその場所の特徴がよく見えるようになればいいなぁと思って作りました。 タイトルには「揺らぎ」「漂う」など、心情や時間の流れを感じると思ったんですけど、普段からそういったことにアンテナをはっていらっしゃるんですか?そこから制作に取り組まれてるとか? 特に作品を作るテーマをわざわざ決めてという感じではなくて、日常にある風景とか、日常の自分の心情とかをそのままダイレクトに作品にしたいなと思っていて。 なんか緩い感じの変化があるような作品が多いので、そのまま形にしようかなと思っているので、作品のアンテナを貼っているとかでは特にないです。 日常の印象とか空気をそのまま。自分の心情をそのままダイレクトに出すと、あぁいう感じになるのかな。 今回は町家という小さな箱に展示していただいて、自分の作品がこんな風に見えるのか。 と意外に感じた作品はありますか? 床の間の作品(掛け軸)、実際に自分の作業場で作ってる時よりも、凄く強調されて見えるな。と思いました。 もうちょっと緩いイメージで作ってたので、だからもっと落としても良かったというのは、置いてみて反省点としてあります。 えっとね、波の模様とかを。きつくしすぎたかなと思っています。 以前の作品と、最近の作品を並べてみて、何か変わったと感じたりされましたか? ここ十数年ぐらいは同じようなテーマで、サブのパターンだけがいくつかあるので、そのパターンで合うものをうまく取り出して使ってる感じなので、変性として変わったなという感じは、あんまりないんですね。 日常を積み上げたり、一身上の揺らぎを表現したりとかがテーマになっているので。 椅子なんかは、時間を積み上げるというテーマで作っている作品ですし、船が乗っている作品は、揺らぎ。 場所によって、この場所にはこっちというのがあるんですけど、自分のサブの感性が変わっていってるというのは、あんまり今のところないですね。 素材はステンレスが中心だと思うんですけども、どういった魅力を感じていますか? ステンレス事態は、周りの景色と取り込んでくれるので、必ず見た人の顔が映るんです。 作品に対して自分が映るということは、自分も作品の一部になるということ。 そこで空間と作品とを繋いでくれる、入り口というか、架け橋みたいな材料かなと思っていて。 元々は野外彫刻のために使っていた材料なので、石とか主張の強い材料じゃなくて、周りをうまく取り込んでくれる、そこの景色を映すので、そこにしかあり得ない作品になるので、それが面白いなと思って使っています。 元々、僕は木工なので、木彫でずっと室内で展示をしてたんです。 野外で挑戦するようになってから使い始めた材料なので、ここ15年くらい使っている材料ではあるんです。 坪庭にある緑色の作品みたいなのは、どっちかというとその前は多かったんです。 こういう場所(町家)なので、こういう場所に合わない材料で、2人で素材を揃えて出しみようかと話を決めて。 何を持ってくるというのをお互いに決めてはなかったんですけど、こことここ、ここで振り分けて、あとはお互いの作品をよく知ってるので、近いやつを持ってこようって。 唯一、坪庭と、坪庭横の板間の部屋はテーマを決めて遊ぼうかと言って、違う雰囲気の作品になっていると思います。 展示を見にいらしたお客様に、お2人ともがお互いのことを「相棒」と呼ばれてるのを耳にします。 お2人が今までにも一緒に展示をされてこられたんだなと、伺えました。 付き合い長いのでね。でも、2人で展示というのは今回が初めてです。 グループ展とかで他にもいて、そこで一緒に入ってる時はありますけど、全く2人で。というのは初めてです。 お互いの作品をどんなふうに感じてらっしゃいますか。自分の作品にはない魅力を持ってるとか。 それは全然違うと思っています。増野さんの方がどっちかというとデザイン的な作品ですし、僕のはあんまりそういう要素はないので、見栄え的にも全然違うと思います。 僕のは主役みたいなパーツが一個あって、そこに向かって作品を作るので全然違うと思います。風景画と人物画くらい違うと思います。 二階和室の畳を込めくった展示、あぁいう展示を見たかったので嬉しかったです。あれはパっと決められたんですか? そうですね。まず床に目が入って、畳を上げると面白いかなと思って。そこだけ異空間になるかなと思って。 かつ、雰囲気が壊れないようにと思ったら、畳を一角上げて、そんなにうるさくない材料を置くと面白いと思って考えました。 これから色んな所で展示をされると思いますが、ここで展示したことで新しい可能性とか、気づいたことはありますか。 最近ずっと野外の彫刻が多かったので、やっぱり室内の展示は面白いなと思いました。 そういう意味では自由度が高いし、元々ずっと室内の展示が多かったので、久しぶりにここで出来たので嬉しかったです。
館の公式サイトの紹介文を、そのまま載せています。 出典で読む ↗
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