「光るナナムイの神々」は、写真家比嘉豊光さんが宮古島北部の集落、西原の年中祭祀の主催者であるツカサンマなど女性司祭者との心の通じ合いのなかで生まれたもので、通りすがりの民俗学者の筆力では足元にも及ばない描写力をもって我々に迫る。そこには、人類学や民俗学のいう参加観察の意欲以上に、シマ(村落・島)の文化に対する一人の人間としての愛情と敬意に満ちた眼差しが感じられる。 比嘉政夫(国立歴史民族博物館民族研究部教授) 比嘉豊光×西谷 修(東京外国語大学教授) 音楽:曽我大穂(ミュージシャン) 「赤いゴーヤー」の出版にあわせた、作家自身によるスライド・プロジェクション。「赤いゴーヤー」の写真は、すべて1970―1972に沖縄で撮影されたものです。(念のため、沖縄返還(沖縄処分)が1972年5月15日)当時、比嘉さんは琉球大学写真部に入籍し、写真を始めたばかりでした。フィルムの値段が高いので、量をかせぐためにハーフサイズのカメラ(オリンパスペン)を使っていたそうです。この写真集からも、当時比嘉さんがすさまじい量を撮っていたことがうかがえます。この写真集の歴史資料的な価値は言うまでもありませんが、30年後の今編集出版されたという現在的なアクチュアリティーはそれ以上のものだと感じられました。比嘉さんが、「ナナムイ」(宮古島の神事)のドキュメントを継続していくなかで、必然的に、30年前の写真が現在的な意味を獲得していったように思われます。 比嘉豊光×東 琢磨(音楽批評) 音楽:曽我大穂(ミュージシャン)
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