
SYP GALLERY は、2021 年4 月8 日(木)よりthe three konohana (大阪)との共同企画として、森村誠展“the Language Study Methods for the Beginners”を開催致します。 「言葉の重みを量ることは、語学初心者用の辞書でも、または学術的な辞書であっても、どんな辞書を使っても変わらず難しいことなのです。」森村 誠 1976年生まれ 1997年 大阪美術専門学校国際芸術学科絵画専攻卒業 2000年 英国国立ノッティンガムトレント芸術大学卒業 本展では、森村が2012年から継続して制作している「言葉の重みを量るプロジェクト」シリーズの最新作に加えて、過去の作品も共に展示致します。 「言葉の重みを量る」とは一体どういうことなのか。物理的に量れないはずのものを量るにはどうすれば良いのかというシンプルな疑問、そして大学時代の英国留学や国外での制作発表活動を通じて、多くの外国人と出会い積極的にコミュニケーションを重ねてきた私的な経験から、この作品シリーズは出発しています。 この森村の作品は、バイリンガルの辞書の全てのページから漏れなく「g」だけを慎重に切り抜き、その紙片を言語ごとに分けて、瓶に閉じ込めています。さらにその紙片を数えた数字をタイトルに反映することで、本来量ることのできない「言葉の重み」を計量しようと試みているものです。 現在のコロナ禍の中、日本と海外を行き来することが難しい状況になり、外国人と直接コミュニケーションを取る機会は急激に少なくなりました。一方で、オンライン上でのやり取りにシフトしたことにより、SNSやメールなど文字や言葉を扱う機会は普段よりも増えました。つまり、どんな社会状況や環境になっても、他者とコミュニケーションを取ることが当たり前の人類にとって、「言葉の重み」はいつどこでも直面させられるものと言えるでしょう。 森村は、1冊の辞書の制作のために年単位の長い時間を要します。淡々と同じ行為の反復だけで制作する彼の取り組み方にも、「言葉の重み」の性質は明確に現れていると思います。本展タイトルは日本語に訳すと「初心者の為の語学学習法」となりますが、普段の辞書の使い方と明らかに違う方法で制作する森村の姿勢から、この時期だからこそ、改めて言葉を学ぶことの原点に立ち返る機会にもなればと思います。ぜひこの機会にご高覧いただければ幸いです。
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