
長町文聖は2019年より、自身が暮らす東京都町田市を撮影し「OLD VILLAGE」と題して発表を続けています。 住宅などの建物、保育園や学校といった施設、境川沿いにある歩行者専用道路、市内にある団地の公園など、東京の郊外で営まれている人の生活がそこから感じられます。ぜひご高覧ください。 通りすがりに見かけた住宅の塀の内側に高さ4メートル程度の木が生えている。暖かな陽気になってきたからだろうか、朝から鳥のさえずる声がその木の高いところからシャワーのように降ってくる。しばらくその場で周囲に響き渡る鳴き声を聴いていた。枝葉に隠れて鳥の姿はよく見えない。ムクドリだろうか。鳴き声は鳥にとって様々な合図であるらしい。私にはそれが何を意味するか分からない。 鳥だけでなく犬・猫・猿といった動物、魚、昆虫も音や行動で仲間に合図を伝えているらしい。それはお互い迷う余地のない合言葉のようなものだろうかと思う。一方、人間は地球上で唯一言葉を持つ生物と言われている。言葉を使うことで複雑な内容を相手に伝えることが出来る。また自分の頭のなかで思考するために言葉は不可欠だ。人間はそんな高度なことが出来る生物なのに、言葉に悩まされているのは何故だろう。 「あなたには分からない」と告げられた時、何も応答出来なかった。あなたこそ私のことを分かっていないとも思った。言葉を使っていても何も出来ない自分がいた。
館の公式サイトの紹介文を、そのまま載せています。 出典で読む ↗
終了
この展覧会の記事・批評をご存じでしたら、+ メディアを追加