
笹岡啓子は2011 年4 月から東日本大震災の被害に見舞われた三陸沿岸地域と阿武隈山地の村々を撮影しています。本展では2013 年8 月以降に撮影された岩手、宮城、福島にわたる沿岸部の写真を中心に展示されます。 震災から2 年半を経て、三陸沿岸部では防潮堤や港の再建、沈下した土地のかさ上げなど、復旧工事が急速に進んでいるように見えますが、その速度や方向性は地域によってさまざまに異なります。また、福島第一原発事故の影響下にある地域では、避難区域の再編や除染作業などのために、ようやく人の姿が見え始めた地域のある一方で、いまだ時が止まったように手つかずのまま取り残されている地域もあります。笹岡の写真は、そうした復旧事業や除染作業の様子といった被災地域の変化をとらえながらも、つねに一定の距離感を保っています。 それは、目前の風景を自身の側へ過剰に引き寄せて見てはならないという意思と、同時に、必然的に風景の直中へ立ち入って撮影しなければならないということの矛盾を引き受けるということです。 またニコンサロンによる連続企画展「Remembrance 3.11」(2012)への参加を契機とし、「想い出すことが現在をつくる」という企画主旨への共感と応答として、笹岡は小冊子『Remembrance』(KULA)の発行を始め、現在までに26 号を刊行しています。本展にあわせて順次40 号までの14 冊を刊行致します。展覧会とあわせてぜひご覧ください。 B5判変型/8頁+1頁/カラー 発行者:笹岡啓子 発行:KULA 定価:各号300円(税込)
館の公式サイトの紹介文を、そのまま載せています。 出典で読む ↗
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