開催中の展覧会を「その会場で何回目か」で選びました。
記録が長く続いている組み合わせには、理由があります。
10年間毎年個展を続ける、という約束の最終年。「再評価の機運を醸成する」という画廊の宣言。アトリエの記録に無いまま、ロールの状態で見つかった作品群など。
今回は、いま開催中の展覧会を「その会場で何回目か」で選びました。Funwowの記録には会場と作家の組み合わせが4万を超える作家と会場の組み合わせがあります。その中から、続いている組み合わせがわかる4つを、ご紹介します。
Funwow上での記録では同会場との関わりは12回目。このシリーズには名前がついています。ギャラリーの紹介文によれば、約11年前、築山が40歳、ギャラリー代表の松尾が50歳を迎えるにあたって築山から提案があり、10年間毎年個展を行う「Exhibition Project」が始まりました。2017年から毎年夏に続いて、今年がいよいよその約束の最終年となるそうです。新作は、壊れたモニターから取り出したIC基板による「Super Sonic Smart Sculpture」。併設のViewing Roomでは、10年を振り返る「アーカイブ展:雷鳴の十年」が同時開催されています。
Exhibition 2026TEZUKAYAMA GALLERY / 大阪府 ・ 26年 7月4日 – 8月1日終了
アーカイブ展:雷鳴の十年TEZUKAYAMA GALLERY / 大阪府 ・ 26年 7月4日 – 8月1日終了Funwow上での記録では同会場との関わりは8回目。
泉茂は1922年大阪生まれ。1951年に瑛九らと前衛美術団体「デモクラート美術家協会」を設立し、ニューヨーク、パリで制作したのち、1995年に亡くなりました。Yoshimi Artsは泉茂の再評価の機運を醸成することを目的に、2017年からほぼ毎年泉茂展を続けています。2023年には、アトリエを引き払った際のリストに載っていなかったキャンバス作品群がロール状態で見つかり、「Newly Discovered Works」として公開されました。今回は1960〜70年代の版画約10点を展示しています。
泉茂 - 版画コレクションYoshimi Arts / 大阪府 ・ 26年 7月11日 – 8月2日終了Funwow上での記録では同会場との関わりは12回目。
実際の付き合いはもっと長く、このギャラリーが東京で「Aisho Miura Arts」だった2009年からです。
ギャラリーは2012年に東京のスペースを閉じて香港へ移り、2024年に代官山へ戻ってきました。昨年1月の小池の個展の題は「Returning」——紹介文には「当ギャラリーにおける小池の個展は2013年以降約12年ぶりとなります」とありました。今回は、作家が「オルタナティブ・アーケオロジー(もう一つの考古学)」と呼ぶ制作による、新作の陶彫約15点です。
Kazuma Koike | Floating ArtifactsAISHO / 渋谷・表参道 ・ 26年 7月10日 – 8月8日終了Funwow上での記録では同会場との関わりは6回目。
白川昌生は1948年北九州生まれ。1970年に渡欧し、デュッセルドルフ国立美術大学でギュンター・ウッカーに師事、1983年の帰国後は群馬を拠点に、1993年に美術活動団体「場所・群馬」を作りました。作品は東京都現代美術館、アーツ前橋、群馬県立近代美術館などに収蔵されています。今回は、着色された端材や腐食した鉄の破片を組むアッサンブラージュの新作が中心です。
白川昌生 | センス―アンチセンスMaki Fine Arts / 新宿・四ツ谷 ・ 26年 7月4日 – 8月2日終了なお、白川昌生が師事したギュンター・ウッカーの展覧会はIKEDA GALLERYにて、予約制にて開催中です。
Günther Ueckerイケダギャラリー 東京 / 天王洲・品川 ・ 26年 7月9日 – 10月3日開催中こういう系譜を辿るのも、美術を辿る面白さの1つ。
今週末も、楽しんで巡ってみてください。