読み込み中…

この度、iwao galleryでは奥山帆夏の個展「少し遠い景色」を開催いたします。 奥山は、初期から現在に至るまで、樹木をモチーフに制作を続けています。一見、風景画のように見えるその画面には、淡く柔らかな色彩が重なり、余白の中から樹木の輪郭が浮かび上がります。木々は支持体から独立し、まるで薄い皮膜のように画面に現れ、見る者の視線をその奥へと誘います。具象的なモチーフと抽象的な色彩が行き来し、私たちが〝風景〟として捉えている輪郭そのものが揺らいでいきます。 「風景は少しずつ記憶によって形を与えられ、ひとつの景色として立ち上がってくる」と奥山は言います。私たちは、目の前にある風景をそのまま記憶しているわけではなく、時間の中で少しずつ薄れ、変容しながら、やがて自分自身の中の〝景色〟として残っていきます。 手が届かないほど遠いのではなく、見えているのに完全には掴むことのできない、少し遠い景色。その距離の中で、奥山の絵画は静かに姿を変えていきます。絵の前に立つことで、いつしか鑑賞者自身の記憶の中にある〝景色〟とも重なっていくのかもしれません。
開催中・9月20日まで
保存すると、終了が近づいたらお知らせします
この展覧会の記事・批評をご存じでしたら、+ メディアを追加
会期・開館時間は変更される場合があります。最新情報は会場の公式・Instagramでご確認ください。