
手と花では2026年10月17日(土)〜11月1日(日)の会期で 浜里堅太郎『ニューニッポニア』展 「街にチラシがあったころ~ぼくを育てた80~90年代カルチャーの断片」を開催いたします。 ー杉並区と中野区の境、住所非公開の一軒家、スナック「ニューニッポニア」が神田「手と花|TETOKA」に期間限定でオープンします。 テクノポップ、ニューウェーヴ、アンダーグランドカルチャーに各種のインディーズ表現。更に言えばYMOと東京グランギニョル。などなどをテーマに、都内某所で不定期に開催している大人の社交場、スナック「ニューニッポニア」。 そのニューニッポニアを運営する浜里堅太郎は、新宿区歌舞伎町に生まれ、大久保・西新宿で育ちました。紀伊國屋ホールから花園神社、コマ劇場から新宿LOFT、帝都無線からUKエジソンまで、猥雑も混沌も、メインストリームからサブカルチャーまで、それら全てを全身に浴びて育ちました。 この原体験を経て、後に浜里は、個人の視点で、自身の体験に基づくカルチャー資料を収集・保存することになるのですが、その行為が顕現するのはもっとずっと先のこと。 きっかけは2018年、都内某所の古い一軒家を改装したスペース「ニューニッポニア」をオープンすることから始りました。そのスペースで、自身が80年代に大きな影響を受けたYMO周辺のテクノポップや、自身が在籍した東京グランギニョルなどの当時の資料を集め始めていました。するとまもなくパンデミックが始まり、そこで時間ができたことにより資料収集が加速。1980年代半ばから90年代初頭にかけての日本のインディーズ・シーンのチラシを大量入手することになったのです。 それらをSNSで紹介したところ、編集者・都築響一さんの目に留まり、メールマガジン「ROADSIDERS’ Weekly」で、エッセイ「街にチラシがあったころ」の連載が始まりました。 ところが浜里は、それらインディーズチラシ(バンドや演劇、映画やイベント等)の醸し出す強烈な時代の空気感に圧倒されつつも、当時それらにほとんど興味が無く、実際に足を運んだ経験も無かった自分に気づきます。当時興味があったのは、あくまで自身が16歳で参加した東京グランギニョルで、加えて音楽における圧倒的な興味は、現在進行形で活動に触れていたYMOだったのです。 今回、展示会場の壁を覆うのは、80年代初頭の手書きや切り貼りに始まり、ワープロ文字によるデザインがまだ色濃く残るもの、パソコンによるDTPに移行してゆく80年代後半以降の各インディーズ・シーンのもの、テクノポップ、ニューウェーヴ、パンク、新宿LOFTなどのライブハウスで配られた様々なインディーズバンド、レコードショップに置かれた海外バンドの来日公演からカルトムービーまで、およそ数百点に及ぶチラシたち。 まずはそれらの混沌が、当時の時代のアトモスフィアとして、浜里に多大な影響を与えたものたちとも共振し合う大きな揺籃となって、手と花の壁を覆います。 そして展示の核となるのは、浜里がこれまで収集・保存してきたYMO関連の資料の数々。そして自身がスタッフとしても関わった、東京グランギニョルを起点とする、舞台・演劇関連の資料たち。 二つもまた、普通は並ばないのかもしれません。片や世界市場をフィールドに、オーバーグラウンドで活躍したスーパーバンド、片や当時アンダーグラウンドで熱狂的な支持を得た突出した演劇表現。しかし一見両極にも見える彼らは、当時の混沌のなかで同時に存在し、いくつかのクロスポイントを共有し、両者がそれぞれ互いの表現に触れていた事も、今回、資料を通して確認できます。 あの時代。40年の時を経て今も、あの時、彼らが蒔いた種子は飛散し、その創造のミームに触れた者たちは、多大な影響の波を浴び、今も拡張し育っている。そうした全てが、都内某所の一軒家「ニューニッポニア」のあの空間を形作ったのです。 本展は、あくまで個人的な視点によって集められた・偏った「ニューニッポニア=浜里堅太郎コレクション」にすぎません。しかしそれが、とある個人(浜里)にここまで影響を与えた「何者」かを探し、その時代をリスペクトする、ささやかな導きとなることを願います。 ◆浜里の両親は西新宿でスナックを営んでました。その場所で、浜里は00年代より、自分が影響を受けたもろもろを投入し、週末のみのスペース「ニッポニア」を始めていました。ディープなサブカルチャーの価値観・世界観が支配する大人の社交場「ニューニッポニア」の芽であり前身です。 ◆浜里が多大な影響を受け、その資料収集と保存に情熱を傾けた人々は、現在進行形の表現者です。なかにはすでに物故された方もいるものの、今も変化し表現し続ける方たちです。その上で、今回のニューニッポニア展では、YMOは結成から散開~再生(93年)前後まで、当時浜里が関わり続けた舞台作品は、東京グランギニョル~コシミハルさんとのコラボレーション「ドナドナ(donor-donor)」(93年)までと、93年を一つの区切りとしました。そしてそれらと時を同じくしてあった、無数のインディーズカルチャーの断片たちの孕む熱。 リアルタイムで必ず新譜をチェックしていたこと、自らその活動に飛び込んで行ったこと、それはあくまで浜里の体験・記憶であり個人史です。この展示は、そんな個人の手で収集された資料コレクションの開陳であると同時に、浜里がいつしか深くのめり込むことになった収集・保存という行為そのものの展示です。 ◆ 連載「街にチラシがあったころ」で綴った、丸尾末広さんのポスター画に惹かれて観に行き、16歳で参加した劇団・東京グランギニョルでの80年代の体験記などを再録した「ニューニッポニアZINE VOL.1 ー東京グランギニョルとその時代」を会場にて販売します。(浜里) ◆ 会場の「手と花」は、93年の「ドナドナ(donor-donor)」で、ともにスタッフをしていた当時の仲間、小林千絵子さんと手塚敦嗣さんが立ち上げたカフェギャラリーです。入場は無料(よろしければ1Dオーダーお願いします)。ゆっくりとご覧いただけると嬉しいです。(浜里) 浜里堅太郎 / KENTARO HAMASATO(ニューニッポニア) ニッポニアエレクトロニカ nipponiaelectronica DJには、40年来の友人で今回の告知文を書いてくださったeavamの大橋二郎さん、 いつもニューニッポニアのお手伝いをしてくださっているテクノ部のdj unicoさん、 ニューニッポニアに大量のYMO関連資料を寄贈してくださっているwasser brau VIIさんをお迎え。 FOODには、新宿御苑前の「いつ浮かんでいるのかわからないバー」『浮かぶ』の二代目店主シブヤメグミさんが担当してくだいます。 入場無料ですが、カフェギャラリーなので、よろしければドリンクなどオーダーよろしくお願いします!
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会期・開館時間は変更される場合があります。最新情報は会場の公式・Instagramでご確認ください。
館の公式サイトの紹介文を、そのまま載せています。 出典で読む ↗
開催中・11月1日まで
行きたいに入れると、終了が近づいたらお知らせします