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本展では、ガラスとキャンバスという異素材を組み合わせた新たな表現に挑戦しています。廣瀬は、熱したガラスをキャンバスに垂らし、焦がすことで、ガラスの一瞬の動きを留め、且つ自身の身体の一連の軌跡、そして存在の痕跡を記録として画面に集積させます。 溶けたガラスは、熱と重力の影響を受けながらその形を変え、まるで生命を宿しているかのように動き、踊り、そこには音楽の旋律も感じさせます。この制御しきれない曖昧さの中に宿る美しさに魅かれ、廣瀬は一筋のガラスが生み出す魅力に向き合いながら制作を続けています。 展覧会タイトル「Re-cord」は、英語の“record(記録)”に由来しつつ、その語源に着目しています。 “Re”には「再び」「戻る」「新たに」といった意味があり、“cord”はラテン語で「心」を意味します。つまり、「Re-cord」には「心が返る」「心を記す」といった、深い内省と感情の積層を示す意味が込められています。 また、“cord”には「規則・リズム」といった意味合いも含まれ、作家自身が作品から感じ取る音楽的要素とも呼応するダブルミーニングとなっています。
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