
このたび、soco1010では、アーティスト 上川桂南恵による個展「Fish Chases Cat」を開催いたします。 例えば、本来水中にいるべき魚が陸上で猫を追いかけるような。これからの自然環境における変化やその中で生じる「出会うはずのないもの同士の遭遇」をテーマとして制作しています。 私は地球の地面の上に生きる人間として、故郷での水害時に、普段決して見ることのない川底の泥が高い場所まで押し上げられた光景を目の当たりにしました。天地が逆転したような街の様子は、現在の制作イメージに繋がっています。私にとって制作は、将来起こるかもしれない災害に向けた心の備えであり、生きる上での不安を減らすための行為でもあります。自然環境の変化に伴って作品の色や作風は変化します。最近は、自然災害というテーマを根底に置きながらも、些細な出来事を、より抽象的に描くことができないか模索しています。何がどこで起こるかわからない世の中で、僅かな光は大きな希望になると思い制作している暗闇で光る蓄光絵画の方も広めて行きたいです。 魚への関心は、水害時に鰻屋の鰻が逃げてどこへ行ったのか気になったことに始まります。その後、水害の大元に触れられるのではないかと地元近くの海にグラスボートで潜り、一生懸命に餌を食べる魚の生き様に圧倒されました。さらに、海外の魚にももっと近くで会いたいと思い、タイの海にシュノーケルで潜りました。そこでは溺れそうになり、魚目線での魚との対話が大変であることを知りました。また、日本の大鯰伝説に類似した、タイのプラーアノン伝説に触れ、災害意識の異なる地域においても、魚はひとつの言語になり得ると感じました。 一方、猫への関心は、実家で暮らす20歳になる猫の存在に由来しています。もし猫が野生で生きていたら捕らえて食べる機会のないような大きな魚、例えばマグロを猫が食べるという現象は、私には身近な違和感として映ります。展示会場である soco1010 は、もともとマグロの冷凍庫として使われていた場所です。また、猫の鳴き声は「ニャン」「ニャー」と表現される一方で、「ワーオ」のように聞こえることもあります。そうした音の揺らぎや、聞こえ方の違いから生まれる違和感も、作品の中に取り入れられればと思います。(上川桂南恵)
館の公式サイトの紹介文を、そのまま載せています。 出典で読む ↗
11月6日から
行きたいに入れると、会期が始まる前にお知らせします
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