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エネルギー満ち溢れる夏は、また同時に強い悲しみと祈りの季節でもある。逞しくもあり、哀しくもある人間は、祈る生きもの。祈りを通して天を仰ぎ地を見つめ今日の生命を実らせる。厳しい灼熱の日々に静かに作品と語り合いたい。 「祈り」をテーマに6人の作家による2会場での展示はそれぞれの個性の強い作品が自立しながら緊張感のある空間をつくっている。 多種な素材を自在に使いこなして渋い存在感をみせる大薗弘治さんの作品。 水が湧き流れ始める様を表す「潺」。作家自身の心から湧き出る澄んだ水を見るような木藤恭二郎さんの作品。 若い感性と成熟した思考が生むシルクスクリーンを使った絵画的アプローチの広沢仁さんの作品。 風化してはならない3・11の出来事は計りしれない衝撃を残す。自然に育まれて生きる人間の転生を軽やかな素材で表現した艾沢詳子さんのインスタレーション、「Happy Re-Birthday to FUKUSHIMA」ツナミを背景にケーキ箱の仮設住宅が「未来」と「希望」への祈りを暗示する。(2014.7.31 横島佳子)
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