このたびギャラリードゥポワソンでは、ジュエリー作家 影山公章による個展を開催いたします。 さまざまな素材に対する深い造詣を持ち、日本に古くから伝わる刀装具や甲冑などの伝統的な技法も踏まえながら、自由で柔らかな発想で、写実的な植物モチーフから幾何学的なデザインまで、幅広いジュエリーの表現を探求しています。 本展のタイトルである“Fragment of time” は、1993年の個展から一貫して用いているタイトルであり、影山作品の本質を伝える言葉にもなっています。たとえば、作品にたびたび用いられる三百年前の神輿から残された漆の破片、太古の樹液が化石化した琥珀、木の化石であるジェット。長い年月を経ているものが持つ魅力に焦点を当てながら、そこに作家が生きる「現在」の時間軸も重なり、ひとつのジュエリーの中で幾つもの「時の断片」が繋がっているかのようです。 影山は2014年からメキシコを訪れる機会を得て、以来毎年のように現地を訪れています。そこではマグダレーナのメキシコオパールの鉱山を訪ねて気に入った原石を手に入れることができました。また、アリゾナからメキシコにかけてはターコイズの鉱脈が広がっており、その一つにナコザリ鉱山があります。すでに閉山し希少性が増しているこの鉱山のターコイズにも、運良く出会うことができました。明るい水色に大きなパイライトとの対比が美しい石です。一方、メキシコの南、グアテマラに近いチアパス州の山の中にあるダークグリーン、オレンジ、イエローの美しい琥珀。どちらも危険なエリアで一人では鉱山まではとても入れませんが、メキシコに通ううちに様々な友人達のサポートがあり、この琥珀も手に入れることが可能になったそうです。 本展では、こうして出会った自身にとっての新しい素材と、これまで作り続けている古い神輿の漆の断片との組み合わせを試み、新たなジュエリーとして展開しています。 新作のリングはモダンで遊び心にあふれ、四角や丸を基本としたジェットやラピスラズリなどのベースに対して、同じものが二つとない固有の美しさを持つ琥珀やターコイズ、古漆とがコントラストを成し互いを際立たせています。 そのほか、二つのキューブで構成された古漆のペンダントのシリーズなど、60点近い作品が一堂に並びます。ぜひこの機会にご高覧ください。 “Fragment of time – 6” (時の断片ー6) 在廊日時は変更する可能性がございますので、最新の情報はSNS、もしくはギャラリーに直接お問い合わせください。 ※ 会期中一部の作品は、 ONLINE SHOP からもご購入いただけます。 近年の個展に、ロンドンのギャラリーSOでの”Still Flowers”(2014)、ワシントンD.C.のジュエラーズ・ヴェルク・ギャラリーでの”Galaxy”(2022)、フィレンツェのガレリア・アントネッラ・ヴィラノバでの”Kimiaki Kageyama Jewelry Exhibition”(2025)など他多数。
館の公式サイトの紹介文を、そのまま載せています。 出典で読む ↗
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