
ldem Paris「夢の工房 / Dreaming Factory」 2026年4月9日(木) ~ 2026年5月6日(水·振替休日) 伊勢丹新宿店本館2階=イセタン ザ・スペース ピカソやマティスの時代から続くパリの印刷工房「Idem Paris」、そのとなりに併設するギャラリー「Item Editions」 両レーベルのコレクションから厳選した34点のエディション作品を展示販売し、その歴史と、数々の著名アーティストたちの制作活動をご紹介します。 1881年、地図印刷業者エミール・デュフレノワによって建てられた「Idem Paris」は、パリ・モンパルナス地区の中心で第二次世界大戦までアトリエとして運営されてきました。同工房には、マティス、ピカソ、ミロ、シャガール、ブラック、ジャコメッティら20世紀の巨匠たちと共演したフェルナン・ムルロの石版印刷機が所蔵され、伝統的な石版によるリトグラフ制作を今日まで継承しています。 100年以上の歴史を持つプレス機と作業環境を守り続ける、まさに “夢の工房” として知られています。 1990年代には現オーナーのパトリス・フォレストが工房を継承し、名称を「Idem Paris」へ。ソフィー・カル、JR、加藤泉、ウィリアム・ケントリッジ、ポール・マッカーシー、レイモンド・ペティボンといった新世代の現代アーティストたちが、今なおこの場所で作品制作を続けています。 ■Artist ※アルファベット順 【Idem Paris】 1.Akira Minagawa 2.Jean Jullien 3.Jean-Philippe Delhomme 4.Momoko Ando 5.Philippe Weisbecker 6.Stanley Donwood/ Thom Yorke 7.Toeko Tatsuno 8.Yuumi Domoto 【Item Editions】 9.Izumi Kato 10.Raymond Pettibon ■Statement idem――書かずにはいられない場所 「idemを初めて訪れたのは、もう15年以上前のことになる。それでも、あの場所に足を踏み入れた瞬間を、まるで昨日のことのように鮮明に覚えている。 緑色にペイントされた扉を開けて入っていくと、ギイイ、ガッシャン、ギイイ、ガッシャン……鉄のプレス機がぶつかり合うリズミカルな音が聞こえてくる。美術教室を思い出させる、どこか懐かしいインクのにおい。古いガラスがはめ込まれた天井から穏やかな光が降り注ぐ中、ずらりと並んだ黒光りするプレス機がテンポよく動いている。ギイイ、ガッシャン、ギイイ、ガッシャン。ロールがひと回りするたびに、色鮮やかなリトグラフがふわりと飛び出してくる。プレス機の脇で待ち構える職人たちは、この世に誕生したばかりの大切な作品を一枚一枚受け止める。 ベル・エポックにタイムスリップしてしまったような場所で、訪問者をあたたかく歓迎するオーナーのパトリス。初めて会った時、彼はこう言った。――君は小説家(ロマンシエ)なのかい? だったら書かずにはいられないはずだ、この場所のことを。 パトリスの予言通り、私はこの場所を舞台にした小説「ロマンシエ」を書き上げた。その読者が、今でも時々idemの扉をノックするという。 あの音、あのにおい、あの空気感、個性あふれるリトグラフの数々。思い出しただけでもときめいてくる。 あの場所は今も確かに在る。そしていつまでも在り続けてほしい。idemを訪問したすべての人の願いは、それだけだ。 」 原田マハ(小説家)
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Jean Jullienの高精細の展示ポスターがエティション作品とは別で販売されています。




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