東京を拠点とする画家・福永大介の個展。アトリエで水のない水差しに活けられた鶏頭が、日に日に頭をひしゃげ花弁をただれさせ、山吹色が抜けて褐色に縮んでいく。その隣で藤色の花が時を止めたように枯れ咲く——朽ちゆく植物と過ぎゆく時間を主題に据えた新作を展観した。タイトルは静かに進む変質の過程を「醗酵」と捉える視点を示す。
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