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「ピントを合わせる=自分はここを見ているという解釈でいうと、私の写真はピントが合っていない。あるいはピントがあっているその場所を見ているというわけではない」(同上) 残間は、映像作品で人物、またはある一点にフォーカスを合わせているシーンを見ると、その際立つ主役ではなく、後ろに広がる背景(ボケ)に目がいってしまう癖があるといいます。自身の写真に置き換えると、どこかの一点、もしくは一瞬を切り取るのではなく、空間的、時間的な幅の中で、不規則なゆらぎ(fluctuation)も含めた対象を捉えたいと語ります。 ある被写体にフォーカスを当て、特権的な地位を与えるのではなく、その被写体の前後に広がるボケの中にこそ、捨てがたい価値があるのではないか。何かを写す写真という媒体を用い、はっきりと写されなかったものの存在や、それらと見るものの関係性を探る作品となります。
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