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頭山はこれまで『境界線13』をはじめ、大切な人の生と死、喪失、不在や、目に見えないものを写真にとどめるように制作を続けています。近年では「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2023」にて石内都との二人展「透視する窓辺」を開催し、ますますその活動が注目されています。 『残された風景』は頭山が祖母の介護の合間に撮影した風景写真と、祖母に寄り添うような目線のモノクロ写真で構成されたシリーズです。頭山は幼い頃から頻繁に祖母に会いに行き、「お喋り好きでお洒落、何よりも理解力のある人だった」という祖母とは「一般的な祖母と孫との関係とは違う、もっと身近な関係だったように思う」(『残された風景』テキストより)と述べています。 写真というミディアムを用いて他者の死や不在について問う作品は、歴史的にも数多く存在します。本作もその系譜に連なり、亡くなった祖母との対話を試みるように編まれていますが、祖母の姿は登場しません。頭山が見ていた日々の風景と、祖母の目線を想像しながら見つめた風景の写真ばかりが並びます。それは介護をする・されるという近い距離で暮らす二人が、実際には異なる時間を過ごし別のものを見ていたこと、また、祖母にカメラを向けることができなかったという頭山のまだ顕在化しない意識が感じられます。そして写されなかったことでより強く感じられる「不在」は頭山と祖母の間だけではなく、より大きく、普遍的なテーマへと広がりを見せることを予感させます。
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